車のオーバーホールとは、不具合が生じた車両機器の性能を回復させるために、部品をパーツ単位まで分解して内部の摩耗した部品の交換や清掃を行う作業を指します。
通常の点検作業では行えないような清掃や部品交換などの際に行う手法で、部品単体の点検・交換が可能。車の場合は、エンジンのオーバーホール、サスペンションのオーバーホール、ブレーキのオーバーホールなど、オーバーホールにも種類があります。
今回は、車のオーバーホールで得られるメリットについてご説明いたします。
エンジンのオーバーホールを行うことで、エンジンの性能が回復する、エンジンの寿命が伸びるといったメリットを得られます。
エンジンのオーバーホールでは、主にエンジン構成部品の取り付け調整、各部ガスケットおよびシール類を含む部品交換などを実施。ただし、技術と時間が大変かかるため、工賃は高額になる傾向があります。
下記のような症状が見られる場合、エンジンのオーバーホールが必要である可能性が考えられるので、早めに修理に出しましょう。
・異音がする
・エンジンオイルが漏れている
・エンジンオイルの減りが早い
・白い煙が出る
サスペンションは、特に故障がなくてもおおよそ走行距離3万kmでオーバーホールすることをオススメします。
サスペンションのユニットには、伸縮する動きでフワつかないよう、これを抑えるダンパーという機能が内蔵されています。ダンパー内部ではピストンとシリンダーが常に擦れていて、徐々に摩耗します。減衰力もだんだん落ちていくので、オーバーホールで性能を取り戻す作業が必要。
「最近、乗り心地が悪くなった」「異音がする」などと感じる場合、サスペンションを交換することによって、乗り心地も性能もリフレッシュすることができます。
ブレーキキャリパーは、車の安全を保つための性能に直結する重要な部品なので、しっかり新品状態に戻すことが大切。
オーバーホールの目安としては4年ごともしくは、固着して動きが悪くなったら行いましょう。ブレーキキャリパーのオーバーホールでは、ピストンを抜き、シールを外して徹底的に洗浄。こびりついた汚れを落とし、再び新品のシールとピストンを組み込んで新品状態に戻します。
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